5月中旬に開催された「第二回離乳食開発プロジェクト委員会」では(有)かごしま有機生産組合の皆さんをリモートでお招きし、次の企画について意見交換を行いました。また現在、幼児食として開発中の「ちょこっとシリーズ」の試食会を実施。一人ひとりの声を尊重し合いながら、ワイワイ、モグモグ、そしてまたワイワイと、食べて話して考えながら、楽しく離乳食開発を進めています。今回はそんな企画会議の後半の様子をお伝えします。
前編に続きに行われたのが現在、乳幼児食として開発中の「ちょこっとシリーズ」の試食会です。3つのサンプルを全員で試食して率直な感想を語り合い、自由に意見を交わしました。
青/ちょこっとシチュー緑/ちょこっとホワイトソース黄/ちょこっと和風あん
「青と緑、どちらか一つに絞ってもいいのではないか」という意見が出たり、黄色の和風だしに関しては「ちょっと甘い」「みたらし団子みたい」という意見が出たり、結局、品数を検討し、甘みを抑えて再調整したサンプルを次回再び試食することになりました。この商品が後期の離乳食なのか、中期の離乳食なのか、また家で使うのか、外で使うのか、着地点が違えば導き出す答えも変わってきます。それぞれ「どのようなシーンで使ってほしいのか」具体的にイメージを膨らませながら、議論を深めていきました。「おいしさ」はもちろん、メーカーの目線、実際に店頭で接客するワーカー目線、味と栄養のバランスをみる栄養士の目線、そして親としての目線、あらゆる目線から商品を見つめて、意見を交わしながら商品開発を進めています。会議は終了予定時間をオーバーしましたが、一切妥協しない委員会メンバーの離乳食への熱い想いが伝わる内容でした。このような一人ひとりの声の積み重ねが、グリーコープならではの離乳食の誕生につながっていくのだと確信しています。実は、試食は「ちょこっとシリーズ」のみの予定でしたが、発売予定の品々のネーミングが決まっていないものがあり、「実際にどんな商品か確認したい」という声が上がったため、急遽、ネーミングのための試食会も準備。最長でも16文字以内という厳しい制限がある中、味を確かめ、印象と名前の違いが出ないように慎重に名前を考えていきました。こうして完成したネーミングがこちらです。
○根菜入り豆腐団子 →5種の野菜のふんわり肉団子○野菜入りミニ豆腐ハンバーグ →野菜たっぷり豆腐ハンバーグ○いわし豆腐とにんじんのスティック →お魚と野菜の豆腐スティック○鶏と豆腐とひじきのスティック →鶏と野菜とひじきの豆腐スティック○冷凍コロコロ厚揚げ →冷凍コロコロ厚揚げ(そのまま)
今回、離乳食開発プロジェクトでは(有)かごしま有機生産組合の皆さんと、離乳食後期以降のおかずシリーズを共同開発します。委員会では、鹿児島と福岡をリモートで繋ぎ「これから、どんな離乳食づくりが可能なのか」新しい商品開発に向けて企画会議を行いました。ここで出てきた、いくつかのアイデアをそれぞれ持ち帰り、イメージを膨らませ、また次回の企画会議へとブラッシュアップしていく予定です。かごしま有機生産組合は限られた有機野菜を無駄なく使うために加工品を作っています。生産組合の方の「売れるから作ろうということを選択してこなかったメーカーです。今後も無理のない身の丈にあった供給で、皆さんに喜んでもらえる離乳食をお届けしていきたいです」という言葉が印象的でした。今後は福岡と鹿児島、お互いに行き来して交流を深めながら新しい産直関係を築き、離乳食づくりにチャレンジしていきます。実際にカタチになるのは、まだまだ先の話になりそうですが、今後の商品開発へと大きく期待が膨らむ時間となりました。
会議中に流された鹿児島有機農業さんのYoutubeはこちら