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「どっちがおいしい?」赤ちゃんに聞いてみました。

「おいしさと栄養のライン」を探る 食べ比べの試食会

栄養価が高くて食べて欲しいものほど、匂いが強かったり味が苦手だったり、食べてもらうのに苦労しがちです。それでは育児の負担が増えてしまいます。栄養価が高く、パクパク笑顔で食べてもらえること、それを見て食べさせている人も笑顔になること。それがグリーンコープが目指す離乳食です。そこで「おいしさと栄養のライン」を探るため、離乳食を食べ始めた7〜9ヶ月の赤ちゃんとお母さん達に集まっていただき、食べ比べの試食会を行いました。ここで得た気づきを元に繊細な味の調整を行いながら、大人も赤ちゃんも大満足の離乳食へと仕上げていきます。

おいしさと栄養の「ちょうどいい」を探す試食会

「食べさせたい」と「食べたい」の良いバランスを求めて。

 約7ヶ月から9ヶ月の頃の赤ちゃんとお母さん達にご協力を仰ぎ、福岡県糸島市で試食会を開催しました。今回は、色をテーマに考案した「白」「黄緑」「赤」の3つの冷凍キューブ型の離乳食です。白は1タイプ、黄緑と赤は各2タイプ、それぞれを食べ比べしていただきました。

 まず最初に、白を試食。この白は、白身魚の白です。主役は、食塩を一切使っていないシラス、そしてスケトウダラ、サツマイモなどが含まれています。「臭みがなくて塩抜きの必要もなくていいですね。本当に塩が入っていないなんて思えないくらい風味がありますね」とお母さん。赤ちゃんはというと、パクパクと食べてくれています。一般的にも野菜に比べて食べてもらいやすい白身魚ですが「いつも市販の離乳食をあげる時は、別におかゆを用意してそこに混ぜないと食べてくれないんです」という体験談も。念のためおかゆを用意していた方もいましたが、幸いなことに出番がありませんでした。

そして、いよいよ食べ比べの「黄緑」です。色は見ただけで口を閉じる赤ちゃんが多いともいわれる色です。この「黄緑」の主役は、小松菜。免疫力を高めるカロテンやビタミンCが豊富に含まれており、たっぷり食べさせたい!と願うのが親心…ですが、赤ちゃんにも満足してもらえるよう、甘みのあるカボチャやニンジンを加えて黄緑にし、小松菜の分量違いA(緑:濃)B(黄緑:淡)の2タイプを試食していただきました。みんなが同じリアクションをとるわけではありませんが、それでも濃厚なAは口に入れた瞬間、表情が固まる子や口をとじてしまう子もいました。Bはというとお母さんが驚くほどスムーズに完食する傾向に。その後に試食したお母さんは赤ちゃんの顔を覗き込み「あなた、こんなにおいしいものを食べてたの!」と驚きの第一声。「残ったらもったいないですから、いつも私が食べるんですよね、だからこんなにおいしいと嬉しいです」と。大人も赤ちゃんも喜ぶ離乳食を目指す私たちにとっても嬉しい声でした。

最後に食べ比べたのは、トマトベースの「赤」。Aはトマトピューレ、Bは風味豊かな産直の生トマトを煮たものです。後者の方が手間がかかる分、若干価格が高くなってしまいますが、栄養価でもおいしさでも後者を推したいところです。赤ちゃんがトマトの酸味を受け入れられるものか、という懸念もありました。赤ちゃんの反応は…どちらもパクパク食べて完食。お母さん方からも「冷凍でもこんなに風味が出るんですね」と多くの支持も得ました。ただ課題も見えてきました。「とろみ」の足りなさです。今後は、より食べやすく、より食べさせやすい「赤」を目指して開発を進めていきます。

試食会の取り組みを動画でご紹介

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